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雑誌の編集部が検閲するのではなく、各々の読者に会社の本音をぶつけて評価してもらおう、そして世の中の様々な実態を知っていただくということを心掛けています。 おそらく、通常のマネー誌に慣れ親しんだ方々には物足りなく感じることでしょう。
なぜなら、「この株が買いだ」「この会社が伸びる」などというアジテーションは一切ないからです。 できる限り、企業経営者の声を忠実にマスコミ特有のバイアスをかけることなく読者にお届けしたい。
そして、経済や金融の大きな流れを踏まえて投資し続けていただきたいという考え方に基づいて、この月刊誌は編集されています。 オーソドックスに、丁寧に、あるがままに、企業経営者の姿や考え方をお伝えしたい。

その中で、読者に「この企業は見所がある」とか「この経営者に賭けてみたい」という判断を自らしていただくという考え方をとっているのです。 じつは、普段目にしているマスコミの報道には、少なからぬバイアスが掛かっています。
一度、取材を受けてみれば分かりますが、少なからぬ場合、記者は、はじめから一定のストーリーを組んだ上でインタビューをするわけです。 そして、そのストーリーに見合ったところだけを取り上げて、記事にしてしまいます。
例えば、冒頭に記したブルドックソースとスティールーパートナーズの間の騒動に関して、記者のインタビューに応えて、「食品会社を経営したことのないスティールーパートナーズに任せてよいのかという感じはあるけれど、安く買って高く売るのはダメだなんてナンセンスだよ」と話したとしましょう。 ところが、記者のストーリーが「外資系ファンドに問題あり」というものであったとしたなら、「外資系ファンドに経営は任せられない」などという記事になってしまいます。

あなたが「ひどいじゃないか。 これはわたしの主張と違う」と抗議してみたところで、「でも、あなたは、スティールーパートナーズに経営を任せてよいのか、と疑問を呈しましたよね。
わたしのメモにもちゃんと残ってますよ」と言われておしまいです。 「でも、わたしの主張とニュアンスが違うじゃないですか」と粘ったところで、「あのね、これは編集権といって、わたくしどもの権利なんですよ。
表現の自由というのがありましてね。 わたしは、あなたの言ったことをわたしなりにまとめているんですから……」などとのらりくらりかわされて、結局のところ、泣き寝入りするしかないのです。

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